DOCTOR COLUMN
病診連携とは
新型コロナウイルス感染陽性患者さんの件数がみるみる減少していますね。
気を緩めてはいけないと思いつつ、このまま落ち着いてくれることを期待します。
我々のクリニックでは昨年1月から午前診察後、午後診察後に発熱外来を設けておりますが先日3000人を超えました。
コロナワクチン接種も朝の時間帯に集中して行ったりすることを一般の患者さんのご理解を得て行うことができました。この場をお借りして感謝申し上げます。
ところで腹痛、嫌ですよね。
急に強い痛みも嫌ですけれど、鈍い痛みがずっと続くのも嫌。痛みの性状に良し悪しはありません。
私たちのクリニックではもちろんなるべく早く診断し加療することで患者さんの症状改善に貢献したいと考えています。
しかしクリニックでは治療の限界はあります。
例えば 胆嚢結石症、急性虫垂炎など可及的速やかに外科的あるいはそれに準じた治療が必要な場合が少なくありません。
典型的な出血性胃潰瘍や虚血性腸炎や結腸憩室炎など、直ちに積極的治療が必要なくても安静や絶食加療が必要であれば入院での経過観察が必要です。
すぐに我々が紹介した患者さんを受け入れて精査加療をしていただける病院が必要です。
病床が満床であるなどの理由で受け入れていただけないことがありますので、いつも紹介する時は大変緊張するものです。
いくつもの病院に電話交渉しなくてはいけない場合もあります。
近隣の総合病院との連携が如何に大切か、身にしみて感じますので快く引き受けていただいた時は本当に嬉しく心強いものです。
我々のクリニックを信頼して受診してくださる患者さんのためにも安心して紹介できるように今後も病診連携を深めていきたいと思っています。
著者 名誉院長 菅原 淳